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将基面先生より

 投稿者:mokki  投稿日:2009年 6月28日(日)04時29分55秒
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   terraさん、ほんと不思議なご縁ですね。あのウン十年まえ仲間中では一番早く嫁さんをもらったterraさんの披露宴で、小田先生を紹介されていても、まだ私のほうには田野畑の田の字もなかったので、田野畑の話も出なかったでしょうし、出たとしても忘れていたでしょう。すべては思い返しての不思議……。そういう年になっているんですね、われわれは。

 先日のshiozさんに始まる田野畑に関するやりとりをプリントして、拙著何冊かと一緒に将基面先生にお送りしたところ、昨年、信州を旅されたということで、そのとき求められた霧ヶ峰の絵ハガキで返事をくれました。terraさんは、「歌う会」で先生に会っていますよね。あるいはこの回、欠席だったでしょうか。会っていれば絶対、小田先生の話が出ないはずはないですよね。懐かしいと思われる面々もいると思うので、おハガキ文面をご紹介させていただきます。

「不安定な天候に体調が敏感に反応するのを痛感しています。年齢を重ねたということです。この度はご丁重なお便りはじめご高著などご恵贈くださりありがとうございました。『穴うめ名言』早速拝読、ひらめき正答率は15%でした。大層興味深いものでした。最後の橘曙覧に関しては、昨秋福井の記念館を訪れ、実際に鑑賞してきました。その折長野にも足を伸ばし、絵ハガキを手に入れました。ケネディにしてもクリントンにしても、米大統領は江戸時代を持ち出すなんてなかなかだと感じ入りました」

 先生のおっしゃる橘曙覧(あけみ)とは、ご存じと思いますが、拙著『人生の穴うめ名言集』の最後に収めたつぎの歌の作者です。
「たのしみは 妻子(めこ)むつまじくうちつどい 頭ならべて物をくふとき」
「たのしみは 心をおかぬ友どちと 笑ひかたりて腹をよるとき」
 福井にりっぱな記念館があるとは、将基面先生のこのハガキで知りました。

 橘曙覧は生涯、この福井から出ることはなかったようですが、幕末の四賢侯の一人といわれた藩主・松平春嶽とも親交があり、春嶽が例の井伊大老に反発して謹慎を食らったとき、春嶽に請われて万葉秀歌36首を選んで贈ったそうです。

 年譜を見ると、若いとき長女・次女・三女と相次いで生まれたばかりの子を失っています。後に生まれた3人の男の子はどうやら育ったらしく、今あげた歌や次の歌にはその思いが込められているようです。
「たのしみは 三人(みたり)の児どもすくすくと 大きくなれる姿みるとき」

 なお、将基面先生が触れておられるクリントン云々は、平成六年に当時のクリントン米大統領が、ホワイトハウスでの天皇皇后両陛下歓迎式典で、次の一首を引用したことを指しています。
「たのしみは 朝起き出でて昨日まで 無かりし花の咲ける見るとき」
 ケネディ云々は、多分、彼が大統領就任のとき日本人記者団の質問に答えて、尊敬する政治家は上杉鷹山と言ったことを指しているのでしょう。いずれにしても、この「穴うめ」にすぐ全部挑戦してくださり、15%の正答率だったとおっしゃる先生の若さに脱帽し、またお会いして歌を歌いたくなりました。
 
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